少女A
街道沿いに生まれた
部屋からは誰も見えなかった
ただ、青い情景だけが・・・・・
孤独な病気と戦っていた
たまたま生まれたところは
病室ではなかった
ただ、ようこう(陽光)だけがひとりパフォーマンスを繰り広げていた
家具も何もない部屋
こどもの黄色い声はおろか
タバコの吸殻さえ見当たらない部屋
いっさいの人の匂いがしない
生活(くらし)の足跡のいっさいない
そんなところで少女は生まれた
産湯を用意するのに手間取った
まだ水脈が引かれていなかったから
竹筒で済ませなくてはならなかった
容器は花瓶で済ませた
別に“人生において、美しい花を咲かせてほしい”と希ったわけではないが・・・・・
別に“人生において、美しい花を咲かせてほしい”と希ったわけではないが・・・・・